妊娠が成立=生理は止まりますが、中には「生理が来たのに妊娠していた!」といった経験を持つ方も一定数いらっしゃいます。
生理後に妊娠する可能性ってあるのでしょうか?
妊娠したときにはどんな初期症状がみられるのでしょうか?
また、双子の可能性もあるのでしょうか?
今回は生理後に妊娠する可能性や、初期症状、双子の可能性についてお伝えします。
生理が来たのに妊娠!そんな可能性あるの?
「生理がきたのに妊娠していた」その可能性、実はあるのです。
ただし、それは正しくは「生理と勘違いしやすい妊娠由来の出血」でしょう。
そもそも生理というものは、受精が成立しなかった月に不要になった子宮内膜が剥がれ落ち、体外へ排出される過程を指します。
しかし、妊娠した時にも出血することがあり、これは通称「着床出血」と言われています。
着床というのは受精卵が子宮の壁に潜り込む過程でみられる出血を指し、そのときにチクチクとした痛みも伴うこともあるようです。
着床出血は量や色調、出血した日数も個人差が大きいようです。
多いのは、「おりものに薄く赤茶色いものが混ざった程度」「いつもの生理より少なく感じた」といった声です。
出血した日数も、1日だけだったという方や、2〜3日続いたという方もおり、一定ではありません。
そのため、生理と勘違いしてしまう方が一定数いらっしゃるのでしょう。
ちなみに、着床出血は妊娠した方全員にみられるものではなく、実際の正確な確率はわかっていません。
着床出血があった方、なかった方いずれも元気な赤ちゃんを産める確率は変わらないそうですので、不安にならないでくださいね。
そのため、妊娠の可能性がある方で生理なのか妊娠なのかわからない方は、妊娠検査薬で検査をして確認しましょう。
多くの検査薬が生理予定日1週間後から判定することができます。
また、日頃から基礎体温を測定する習慣をつけておくと、早期に妊娠を確認することができ、「妊娠してたのに薬を飲んでしまった!」「お酒を飲んでしまった!」と後悔することも防ぐことができます。
では、基礎体温をつけていない方で、妊娠に気づく手だてはないのでしょうか?
実は、他にも妊娠初期には様々な症状がみられることがあります。
妊娠初期の寒気と頭痛 腹痛 下痢 吐き気による流産の可能性は?
続いては、妊娠初期の症状についてお話しします。
生理が来たのに妊娠!その他の初期症状は?
妊娠初期には微量な出血以外の症状も現れることがあり、具体的には
☑吐き気
☑胸の張り
☑強い眠気
☑おりものの変化
☑匂いに敏感になる
☑飲食物の好みの変化
☑疲れやすくなった
☑風邪のような症状(熱っぽい/寒気がする、頭痛がするなど)
・・・といった症状が現れる方が一定数いらっしゃいます。
かくいう私も、着床出血はありませんでしたが、生理予定日前から乗り物に酔いやすくなったり、胸の張りがあったり、日中に強い眠気が続いたりしたことで「もしや?」と検査をしたら妊娠していた一人です。
しかし、これらの症状は月経前症候群(PMS)の症状と類似しており、元々PMSの症状が強い方は通常の生理前とあまり変化がないかもしれません・・・。
私はPMSの症状が殆どない方だったので、早めに気づくことができたのでしょう。
生理が来たのに妊娠!双子の可能性はあるの?
ここまで、生理様の出血と妊娠の可能性についてお話ししましたが、着床出血と双子を妊娠する関係性は特にないと言われています。
そもそも、双子を妊娠することを「双胎妊娠」と呼び、「一卵性双胎」「二卵性双胎」があります。
一卵性は1つの受精卵が細胞分裂する過程で2つに分裂した状態を指し、二卵性は何らかの原因で卵子が2個排出され、それぞれに受精が成立した状態です。
双子を妊娠しているかどうかは超音波検査で判明します。
妊娠5週目頃には胎嚢が確認できるのですが、元々2つの受精卵から成る二卵性双胎であれば、胎嚢が2つ見つかります。
一卵性であれば胎嚢は1つになるので、心拍が確認できるようになる妊娠7週以降から判断できるようになります。
「双子であれば妊娠初期症状も2倍?」と思うかもしれませんが、これは個人差があるので、一概には言えません。
ただし、双子を妊娠すると胎児は2人なので、循環する血液量も50〜60%増加します(単胎妊娠では30〜50%増程度)。
そのため、貧血状態になりやすくなり、妊娠初期症状の一つである寒気や頭痛などが強くなる可能性は考えられます。
生理が来たのに妊娠した時の初期症状は?双子の可能性は?まとめ 妊娠も生理も女性ホルモンの変化が起こるということでは似通っており、妊娠初期には生理様の症状もみられることがあるということがおわかりいただけたでしょうか。
「生理がきたはずなのに妊娠していた!気づかずにあのとき薬を飲んでしまった!」といったことがないように、他の妊娠初期症状を把握し、できれば基礎体温をつける習慣をもつことをおすすめします。